神様隠し(5曲+α)

曲のタイトル : 神様隠し(5曲+α) | 初音ミク(ボカロ)
作詞 : フユヲ
作曲 : 鳥野ささみ(黄昏P)
歌声(ボカロ) : 初音ミク 鏡音リン 鏡音レン
(歌詞)
【神様隠し】
お山の向こうの
小さなもりに
ひとり住んでる
寂しい人は

緑の御髪に
青いお目々の
寂しいさびしい
神様で

お山の奥の
古びたもりに
ひとり座してる
綺麗な人は

白いお膚に
星のお声の
綺麗なきれいな
神様で

綺麗で寂しい
その人と
けどお話してはならないよ

寂しい綺麗な神様は
子供を隠してしまうから
遠いお山の奥底に
子供を隠してしまうから

寂しいお歌の神様は
綺麗なお声の神様は
「さびし さびし」
と泣くけれど

お声を聴いては
ならないよ

魂奪う綺麗なお声
聴けば
隠されてしまうから

お山の向こうの神様隠し


【かみさまかくし(裏)】
お山の向こうの
さびしい人に
かくされ消えた
やさしいお子は

金の御髪に
蒼いお目々の
やさしい優しい
オトウトで

お山の奥の
古びたもりに
ひとり座してる
綺麗な人に

愛され消えた
私の人は
愛しい
いとしい少年で

優しい
愛しい少年は
ただ優しいことに
過ぎるから

寂しい
綺麗な神様の
お話し相手に
なったのでしょう

遠いお山の奥底に
一緒にいって
あげたのでしょう

寂しいお歌の神様は
人に棄てられた
神様は

「さびし かなし」
と泣いたから
あの子はきっと
行ったのでしょう

魂揺らす寂しいお歌
鳴らされてしまうと
知ってても

お山の向こうに
神様隠し


【花一匁】
(あのこはどこや
 あのこはどこぞ)

誰そ彼れ時の
お山を歩く
金髪青目の鬼の子は

ほてほて歩いて
子供を攫う
しくしく泣いては
子供を攫う

(あのこがほしい
 こうかんしましょ)

お子を攫った 交換しましょ
お子をあげます 交換しましょ
私のお人と 交換しましょ
金の御髪に蒼いお目々の
私のお人と交換しましょ

(こうかんしましょ
 そうしましょ)

あちらのお子は おんなじ髪で
こちらのお子は おんなじお目々
こっちをあげる 交換しましょ
私のお子と 交換しましょ

それはお山の昔の話
弟無くした姉様は
正体なくして彷徨って
いつしか鬼に 成り果てた

御山へ行っては ならないよ
昔々の神様のもり
今は鬼子の棲むもりに
近づいたなら鬼の子に
隠され消えて しまうから

(あのこはどこや
 あのこはどこぞ)

お山の向こうの鬼隠し


【鬼遊戯】
(鬼さんどこや こちらへおいで)

彼は誰れ時のお山を歩く
金髪青目の少年は
緑の御髪に青いお目々の
もりの神様の愛しいお稚児

(鬼さんどこぞ 姿をお見せ)

ととさま泣くから お子をお返し
たたさま泣くから お子をお返し
攫ったお子をお返しなさい
お山の奥のさびしい鬼子
人の子攫って喰ってはならぬ

(鬼さんどこや 鬼さんどこぞ)

金の御髪に 蒼いお目々の
お子の姿の 人食い鬼は
神様の森 荒らして歩く
私が斬ってしまいましょ

それはお山の昔の話
緑の御髪の神様の
大事な大事なお稚児さま
鬼を退治にお出かけに

お稚児に斬られた鬼の子は
ほろほろ泣いてお目々を閉じた
「あの子はどこや 私の子」
お稚児に良く似た鬼の子は
ほろほろ泣いてお目々を閉じた

(あのこはどこや あのこはどこぞ)

神様のもりへ帰りましょ


【語り結び】
お山のふもとの小さな村で 仲良く育ったやさしいお子ら
金の御髪に蒼いお目々の 可愛い双子のお子たちで

やさしい可愛いお子たちは
いつもふたりでお手々を繋ぎ

「今日は手鞠をつきましょか」
「今日はままごといたしましょ」
いつもふたりで仲良しこよし

(あの子はどこや?)
(あのこはどこぞ?)
(手鞠をつきましょ)
(ままごとしましょ)

(あのこはどこや?)
(あのこはどこぞ?)
(私の可愛い)
(オトウトは…)

やさしい可愛いお子たちは
遠いお山の昔の話
作詞・作曲者 ⇒ フユヲ,鳥野ささみ(黄昏P)